MAKE IT LAST / 死の商人は誰だ?(7inchレコード)

2021年に5年の活動休止期間を終え、それまでのツインギターサウンドから更に削ぎ落したワン・ギターへと態勢を新たに再び歩み始めたMAKE IT LAST。


自分を形成するものは人によって文学だったり映画だったりと、独りの時間に大切に培うものもたくさんあります。

が、オールドスクールハードコアの魅力はステージとフロアに境界がなく、演者・観客その場にいる人々が垣根を無くし一体となり作り上げるショウ。つまり現場に集約されるカルチャーだと思います。

街中で出会い一緒に過ごした時間を歌に込めて、また再会した時に共に歌うためにショウを作りパフォーマンスをする。

自身が出会ってきた人々と交わしてきた言葉や記憶がリリックと楽器のフレーズとして結晶したMAKE IT LASTや数多のオールドスクールハードコアバンドの作品を通じて、人生の中で起きる大切な瞬間がひと繋ぎに結ばれる感覚を覚えるはずです。


コロナによって人間が集まることに制限があったこの3年あまり(2023年2月現在)は、特にハードコアパンクは抑制されることが多々あったスタイルだったと思います。

命の淵にたった人へのエールともとれる「5years blank」や戦争の愚かさを思案する「死の商人は誰だ？」などの楽曲は、繋がりを絶たれて一人になりがちだった不安な情勢にとても響くものがありますし、これから人々の往来が戻ってきた時にこそマイクに群がり共に歌いたいメッセージソング。


苦境の中でポジティブさを忘れない強さは厳しいがとても優しくおおらかだな。と、MAKE IT LASTのVo&リリシスト長沼氏のステージをみるといつも感じます。


現場ではなく動画ですが、まずはライブを必見で！

▼“MAKE IT LAST New 7" ep Pre Release Party”at 鶯谷What’s Up
https://www.youtube.com/watch?v=a6c0YWOWRVk

※Art wok byta96(TIED KNOTS/ex-AND BELIEVE)