〝横浜・天王町〟without / ”Be Corny”(CD作品)

横浜・天王町スタジオオリーブという小さい音楽スタジオがある。

ここでは毎週末、パンク・エモのDIYミュージックカルチャーに感化された地元の青年たちによって幾度となくスタジオライブが開催されてきたローカルの憩いの場。

自分たちで自分たちの居場所を作り、パーティーを繋ぎ、バンドというライフスタイルを手放せない強い気持ちをもって活動を続けた数多くの仲間たちを引き連れてついに"without"が1st albumを完成させた。


彼らの十八番ともいえるエモリバイバルライクな絡みつくツインギターワークは軽やかというよりも、泥臭く鈍く煌めく。とてもメロディアスで全力で歌いきる振り絞ったボーカルラインと相まり、困難の渦中にある人へのエールとして鳴り響く。

人生の状況が移り変わっていく中でも色褪せない仲間との絆を、高らかに宣言する様なシングアロングパートとそれでも時の経過に置いて行かれそうになる疾走感に、とても胸が痛く熱くなる全10曲のストーリー。

パンクバンドならではの2-3分というショートな楽曲が並ぶが、日めくりカレンダーのように連続する毎日を描くかのようなとてもコンセプチュアルな内容も重厚な聴きごたえと余韻に浸れる1枚です。

- YOKOHAMA SAD BOYS -

そんなwithoutはいつも夕暮れの寂しさの中で時に笑い、時に泣き、時に立ち向かうぼくらの人生賛歌としてのパンクロックをかき鳴らしているのだ。

▼MV/without - Sundown (Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=y1KrKPolulM


▽twitter
https://twitter.com/without_2016

～レーベルインフォ～

2016年結成。横浜の4ピースメロディックパンクバンドwithoutの1stアルバムBe CornyをRAFT RECORDSよりリリース。横浜の小さいスタジオでのライブから始まった彼らは、幾多のライブ、遠征等を繰り返し、EP、スプリットのリリース、オムニバスの参加と精力的に活動しながら、今年2022年に初となるフルレングスアルバムをリリースする。

勢いのある楽曲に歌心を乗せて、拳を突き上げシンガロングする様は、賛美的でありながらも、なぜか物悲しくも聞こえてくる。そう、彼らはいつまでももがいている。生活の中での葛藤は、自分自身を保つための原動力であるかの如く、サウンドは力強く厚みを増した。

そしてありのままの姿を曝け出すことで、彼らが魅せてきたものは、かけがえのない今という時に思いを馳せる嘆きの歌なのである。

緊張と緩和の中で、夢想し無邪気な子供心を忘れずにいようとする気持ちをこのジャケットアートワークが物語っているのかもしれない。全10曲入。

今作は、レコーディングMIX、マスタリングを林淳太氏、アートワークをタザキタカナリ氏が担当している。

[Track List]
1. Sick Boy
2. Sundown
3. Hot Water
4. Piece of Cake
5. Inward
6.Central Park
7. You Can’t Stop Me
8. Breathing
9. Kids Become Kids
10. I’m Sorry No Idea