Superyou 『1995』 (ROSE 274X / Analog 7inch)

▼Superyouプロフィール

東京のインディーロック/ギターポップバンド。メンバーは松尾翔平(vo,g)、司(g)、カラキ(dr)、井上はこね(ba)の4名。2021年より「Superyou」として始動。2021年12月、ROSE RECORDSよりシングル作品「1995」を7inchと配信にてリリース。


..."1995"は、東京のロックバンド「Superyou」がデビュー作にしてバンドのスタンスを1曲で伝えきる珠玉の名曲です。

サウンドをいえばradio headの2nd album BENDSから連なる洗練とインディーをいききするギターロックサウンドで、ミックス/マスタリングをてがけた曽我部恵一氏の系譜を継ぐ甘酸っぱい日本語ロック。

しかしわたしはなにより彼・彼女たちに感動した芯は、ユースカルチャーとしてロックバンドが表現し代弁してきた普遍的なセンス・オブ・ワンダー「青春群像」をメッセージとしていることなのです。


今このレビューに目を通すあなたは何歳でどんな町に、どんな景色の中で暮らしているでしょうか?


Superyouの"1995"は主人公が東京の下北沢や井の頭線の線路添いをゆっくり歩きながら様々なことにとりとめなく思いを馳せます。

生まれる前の見知らぬ過去や、憶えていないはずの生まれた日のことなど、位相のずれた妄想とも白昼夢ともつかない世界の中でふっとなんでもない現実の生活="録画したアニメ"や"ずっと同じ服を着ている"自分に気づき生きている不思議を噛みしめる。

見知らぬ街に果敢に飛びだし数多くの出会いと別れを通して浮き上がる自分を見つめるストーリーには、仲間への感謝や家族への思いなど自身を形成するものすべてへの慈しみが溢れているようです。

たった一瞬、90年代オルタナティブロックの金字塔SMASHING PUMPKINSの「あの」リフがサンプリングされるのですがそのときにはほんとに時空が歪んで少年の自分が今のわたしに「調子はどうだい？？」と問いかけているような、、、そんなSFのような錯覚に陥ること必至。落涙必至な場面があります！

さあ、ハンカチとティッシュを準備してMVのリンクをクリックしてください！

▼MV/Superyou「1995」
https://www.youtube.com/watch?v=IhYpfNzbNzU


▽twitter
https://twitter.com/superyou_band